
日心会MLで、Sさんが投稿してくださったお話です。
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【手術針のお話】
皆さんは何かしらの病気で手術を受けられた経験はありますか?
御自身でなくとも、御家族や御親戚で手術を受けられ、元気になられた方がおられる場合もあるでしょう。
今回は、手術に使われる医療用手術針の話です。
手術用針と一口に言っても、実は用途によって様々な形状や大きさがあります。
組織を切り裂きながら縫うもの、逆に組織を傷つけないように縫うもの等々です。
医師からの高度な要求に応え続け、世界トップのシェアを誇るメーカーが栃木県宇都宮市にある、「マニー株式会社」です。
このメーカーが作り出す製品は、その全てが「世界一」を目指したものです。
大きさわずか数ミリの極小針でも滑りの良い針先、体内を不必要に傷つけない独特な丸みを帯びた形状など、その微細加工は世界随一です。
さらに市場に出す前には、一本一本全品を目視でチェックして品質を管理します。
高度な品質に加え、不良品の少なさでも世界一を追及しています。
あくまで世界一を目指す姿勢はそれだけではありません。
年2回行われる「世界一か否か会議」というものがあります。
この会議では、他社製品を分析し、自社製品が世界一かどうかを開発者が幹部社員の前でプレゼンしなければなりません。
その会議の場で、もし一人でも「世界一ではないね」、「たとえ改良しても世界一にはなれないね」と判断したら、たとえ市場ニーズがあっても発売は中止です。
文字通り「世界一」以外は眼中にない。
この徹底した品質へのこだわりが、日本国内のみならず世界中の医師からの信頼と要求に応じられる源なのです。
また、世界で最も細い手術用針を作っているのも日本のメーカーです。
千葉県市川市にある「河野製作所」は、なんと直径0.03ミリの手術針を作っています。
従来はどんなに細くても0.5ミリ程度の血管を縫い合わせるのが限界でしたが、この世界一細い針のおかげで、0.1ミリの血管まで縫い合わせる事が出来るようになりました。
この針は、顕微鏡を見ながら行われるマイクロサージェリー(微小外科手術)の分野で活躍し、世界中で多くの難病に苦しむ人々を助ける要になっています。
これら日本のメーカーが素晴らしいのは、持ち前の技術を一切の妥協を許さず、世界一に向けて集中する姿勢にあります。
今日、ある国は世界中から投資を受け、「世界の工場」と呼ばれるようになりました。
安い人件費を武器に、「より安く、より大量に」が売り文句のようです。
しかし、それらは世界中のメーカーが「このように作れ」と指定したものをそのまま作っているのであり、「独自の技術に磨きをかけて世界中の誰も真似できない世界一の品質を目指そう」と言うのとはまるで違う。
かの国のものづくりは、すなわち「金づくり」であって、今回紹介させていただいたメーカーが目指した「ものづくり」とは根本から違うと感じます。
以前、民主党の蓮舫議員は、「2番じゃダメなんですか?」と発言し、話題になりました。
こんな台詞は、世界一に到達するまでの過酷なプロセスを知らず、またそうなった時の意味、すなわち世界を含めた多くの人々への影響の大きさをまるで考えていないから、サラッと口に出来るのです。
日本の技で世界中で難病と闘う人々の救いになる為には、
「2番じゃダメなんですよ!」
日本国民が朝から晩まで額に汗して、自分の技と信条で世界一を目指しているのに、政治家がこんな体たらくでどうするのか?
日本のものづくりは、世界一を目指す技と志が持ち味です。
だから世界中から求められる。
我が国、日本の素晴らしいものづくりを心から誇りに思います。
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