
3月11日に襲った東日本大震災による、地震、津波被害への民主党菅政権での災害対応は、あれからすでに4ヶ月が迫ろうとしているにも関わらず、遅々として進んでいません。
一方、相変わらずマスコミは、原発問題を強調し、震災被災者たちの悲惨さは伝えるけれど、具体的な復興事業については、まるで関心すらないかのようです。
そこですこし前になりますが、3月22日から再開された参議院予算委員会ならびに財政金融委員会の場で、ある野党(元与党)の参議院議員が行った質疑と災害復興への提案を、ご紹介したいと思います。
誰が、とか、どの政党とかは、後で述べます。
先にその内容を、箇条書きにお示しします。
まずは、ご自身の目でお読みになってみていただきたいと思います。
繰り返しますが、これは震災のあった3月の時点での提案です。
そして、これを実施していれば、いまの時点(7月)時点で、被災地の現状は、まるで異なるものとなっていたであろうと思います。
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1 緊急の救援、復旧事業
23年度の緊急を要する救援、復旧のための第一次補正予算を4月中に編成すること。
仮設住宅の建設等、予測できない部分も考慮し、十分に余裕をもたせた財政支出規模とすること。
その財源は、予備費に頼るのではなく、子ども手当、高校無償化、高速道路無料化の予算を充当する。
2 復興事業
被災した人々は将来について大きな不安を抱えています。
その不安を少しでも和らげるため、政府は、
「この地域を、日本で最も安全で住みやすい地域に復興させる」との決意を示すとともに、
復興のための第二次、第三次補正予算を組む作業にとりかかる必要がある。
東日本の復興については、長期にわたり、巨額の資金を要するが、日本の経済力をみれば十分対応できる。
また財源には、増税ではなく、建設国債、国際の日銀引受、政府に対する支出権の付与等も、経済情勢全体を見極め検討する。
3 復興の将来像
海岸線が変わり、地盤が沈下し、単なる復旧では対応できない地域がほとんどです。
世界中の叡智を集めて、それぞれの地域に合った街や港湾の復興への将来展望案を速やかに提示し、地域の人々と相談しながら、実現に向けて行動していくこと。
4 街づくりのための提案
水没した地面に替えて、国が高層建造物を建設し、居住面や街の基盤を創る。
(これからの百年を楽しく過ごす設計です。
たとえば、以前あった本町通りといった一つの街区を、ひとつの建造物とする。
元の街区にあった住居、診療所、学校、商店街、役場、集会所などが街区ごとの建造物にはいる。
ひとつの集落が、そのままひとつの建物となるイメージ。
M10クラスの大地震に耐えられ、1、2階は大津波が通り抜ける設計。
※このような建物は、すでに幾つも日本に造られています)
5 基礎的インフラ
すべての街に、共同溝を整備し、スマートグリッドや電気自動車の普及を見据えた、次世代送配電網、電話等の通信網、ガス、ゴミ処理、上下水道、水素自動車用の水素パイプまで一括して配備する。
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(↑提案内容ここまで)
震災と津波によって破壊された街を、単に元通りに復興するというだけでなく、国家百年の体計に基づく未来志向のインフラの整備された新しい夢と希望にあふれた町並みに変えていこう。
その推進は国が先頭をきってビジョンを示し、たっぷりとそこに予算をつけて行こうではないか、という趣旨です。
そして、この提案を行ったのが、元大蔵省の出身であり、外務畑にも豊富な経験を持ち、単身で北朝鮮に乗り込んで、拉致被害者を救い出して日本に連れ帰ってきたという経験を持つ、参議院議員中山恭子先生です。
政治というのは、国を守り、国民の生命と財産を守り、そして国民に夢と希望を与え、国家百年の幸福を約束するものでなけらばならないと思います。
そして、危機をチャンスに、被災を希望に変え、これを果敢に実行するのが、国家におけるリーダーの最大の役割だと思う。
考えてみてください。
いまの内閣がこのまま10年続いたとして、10年後の日本はどうなっているのでしょうか。
中山恭子先生の上の提案が実現したときの日本の10年後は、どうなっているのでしょうか。
その違いこそが、政治家の違いなのだろうと思うのです。
政治は、軽薄なお笑いタレントや、見た目だけの水着モデル、モンスターペアレンツとかモンスターペイシャンツといった物事に反対するだけ、騒ぎ立てるだけの市民運動家など、誰でも勤まるようないい加減なものではありませせん。
明確な国家観を持ち、人生の経験を積み、勇敢で高潔で誰からも好かれる品格を持った人こそが政治のリーダー、すなわち日本のリーダーとしてふさわしい。
そういうものだと思います。
そしてこの日本には、いまも、そういう人が、現職、非現職の議員の中にまだまだ数多くいるのです。
その政治家を選ぶのは、他の誰でもない。
私たち、ひとりひとりの日本人です。
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