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加瀬英明先生

尊敬する加瀬英明先生が、新しい歴史教科書に寄稿された「日本人の美意識」という一文があります。
すこし引用してみます。
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【美意識と日本的価値観】
日本人は世界の中で、美意識が突出している。
私たちは中国大陸や、ヨーロッパ大陸とちがって、善悪よりも、美を尺度として生きてきた。
清潔さを重んじて、穢れ(けがれ)を嫌ってきたのも、美意識が働いている。
日本人にとって、善悪は理屈によらずに、感性から発する。
このような尺度を用いているのは、世界の中で日本人だけである。

美意識が人々の生活と、行動様式を律してきた。
武士道は美意識である。
江戸時代から治安がきわめてよかったのも、人々の美意識が高かったためだった。

日本語では体格が貧弱であっても、その人の精神や、行動のありようによって、男らしいという。
西洋諸語で男らしいといえば、見た目をいう。
西洋の美が外見的なものであるのに対して、内面の美しさを問うているのと、対照的である。
女のなまめかしさや、色気も、視覚的な美しさとともに、内面から発するものだった。
私たちは、外見よりも内面を重んじる。

人々は美しさを競った。
日本では、永遠の美よりも、生命と同じようにつかの間の美を重んじた。

日本は恥の文化だといわれるが、恥も美意識から発している。
このような美意識は、心が形となって現れたものだった。
いなせ、きおい、いきみ(意気味)といった言葉は、心と一体となっていた。

日本の工芸品の素材には、金銀や、貴石などではなく、無価値のものが用いられている。
工芸品を壊したら、一銭にもならないようなものが、ほとんどだ。
侘び、さび、にも通じている。

神道は、なによりも清々しさを尊んでいる。
自然との共生を求める信仰である。
いま、エコロジーが世界を律する、新しいスーパー・レリジョン(超宗教)となっている。
神道は、エコロジーの教えである。
神道は、自然と同じように、人間界も包容する。
そのために、神道が海外において評価されるようになっている。

近代世界に、日本ほど大きな文化的影響を与えた国はない。
隣邦の中国もこのところ大国に列するようになったが、古代に火薬、紙、機械時計、羅針盤などを先駆けて発明したものの、近代にはいってから世界文化に貢献したものは何もない。
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引用は以上です。
Chinaに関して言えば、世界文化に貢献したものが何もないだけでなく、逆に世界の破壊と、自国民への殺戮の歴史しかないといえるのではないでしょうか。
日本文化は、心の文化です。
なにより心を大切にする。
加瀬先生も書いておられますが、外見上の美しさをいくら飾ってみたところで、性格が悪ければ、つきあいきれない。
男性が、いくら色男で筋骨隆々で外見が逞しくても、精神が軟弱なら、そんな奴は男じゃない。
女性がいくらナイスバディで、美人であったとしても、人柄が悪ければ、日本人の感覚としては、やっぱりいけすかない。
心を鍛えること。
その心を鍛えるために体を鍛えるというのが、日本古来の考え方です。
世界中がいま、日本のそうした美意識を、すごい!と受け入れている時代にあって、なぜか昨今の日本だけが、逆に日本文化や日本の美意識を否定している。
これはおかしな風潮です。
私たちは、日本人なのです。
日本人には、日本人としての矜持がある。
日本人よ、勁く(つよく)なれ!
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【加瀬英明】徳の国富論[桜H22/3/25]

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