
悪いことをやったら法に基づき逮捕する。これは法治国家として当然のことです。
これを「政治的に」否定するなら、もはや法治国家の名に値しない。
さて、いつもは民主党擁護のマスコミが、一転、小沢一郎の金銭疑惑を報道し始めました。
これに対し、民主党擁護者からは検察の陰謀論や、米国の陰謀論がさかんに飛び出しています。
ついでにマスコミによる陰謀論まで飛び出している。
これについて、日心会MLに興味深いご意見が掲載されたのでご紹介します。
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小沢一郎・逮捕されれば良いのに
2010/01/17 22:34
噂によると、日本の司法当局からマスコミまで、某大国の息が掛かっており、田中角栄がかつて、許諾なく中国と外交を行おうとしたためにロッキード事件をでっち上げられて失脚したそうですが、今回の小沢の場合も、何かそんな風だそうです。
今まさに、小沢は某大国から恫喝されているところでしょうか?
そういえば、いつもは民主党擁護のマスコミが、一斉に金銭疑惑を報道し始めましたね。
何か某大国に小沢の息の根を止めるように仕向ける良い方法はないものでしょうか?
2010/01/18 01:02----------------
某大国とはアメリカのことですね。
まったくのデマです。
アメリカは関係ありません。
今、話をマスコミに限って、させていただきますと、マスコミは程度の差こそあれ、
いわゆる
「戦後民主主義」の申し子です。
その思想背景は、
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戦前の日本は、軍国主義で他国に迷惑をかけた悪い国であり、それに対抗してアメリカをはじめとする良い国々が日本を征伐した。
日本は良い国々の指導の下、心を入れ替え、防衛をアメリカにまかせ、軍事費を抑えて誇らしい経済大国になった。
改革は占領中に完成したわけではなく、今もって旧悪が蔓延している改革の途上である。
だからテレビ、新聞などマスコミは、改革と同一ベクトルと看做す政党、政策を支持する。その反対をたたく。
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基本的にこの発想に従っています。
だから小泉改革や民主党を支持するのです。
ですから、民主党支持者の立場にたって考えますと、
「自民党政治は『旧悪』であり、マスコミは自分たち民主党、民主党支持者の味方」となります。
ところが、マスコミはあくまで「清く正しい民主党」であるから支持したのであって、根っからの民主党支持者とは違います。
それが民主党支持者にはわからない。
彼ら民主党支持者は、一旦支持したなら、民主党の悪いところもカバーするべきだから、小沢を擁護するのは当然と考える。
これに対してマスコミは、「自分たちの正義」を追求しようとするから「旧悪」を叩く。
それで、民主党擁護派は、
「マスコミは選挙前には民主党を応援していたのに、今になって小沢をたたくのはおかしい。何か裏にあるのではないのか」と勘ぐるのです。
それで「これはきっとアメリカの陰謀に違いない」と叫んでいるのです。
ですがアメリカに本当にマスコミを操る能力があったら、なにも好き好んでマスコミに選挙前民主応援報道などさせません。
アメリカの恫喝なるものがあるなら、こんなところではなく、選挙前にあったはずではありませんか。
社会主義者たち、あるいはその賛同者たちは自分たちの思うようにならないと「CIAの陰謀、アメリカの陰謀」と言い出すのはもう何十年も続いた一種の様式美のようなもので、まともに受ける必要はありません。
2010/01/18 01:24----------------
こんばんは。
早急のご返答、ありがとうございました。
小沢憎しで、何にでも乗ってしまいそうでした。
すみません、以後気をつけます m(__)m
2010/01/18 07:42----------------
おはようございます。
2010/01/18 01:02さんのご意見が、正に正解です。
冷静且つ分かりやすい分析をコメントいただいたことに敬意を表します。
所謂「ヤミの力」などと言う話は、その殆どが「ヨタ話」ですので注意が必要でしょう。
早速に、気付かれた2010/01/18 01:24さんの見識にも敬意を表します。
2010/01/18 08:11----------------
2010/01/18 01:02さん、分かり易いご説明ありがとうございました。
マスコミのこの基本姿勢は、変えられないのでしょうか。
戦後復興時代はよかったのかもしれませんが、現在にあってはこの姿勢が国益・国民の安全を大きく侵害しはじめております。
とかく陰謀論なるものが囁かれ始めると、思考が正しく機能しなくなります。
不幸や失敗を占いに頼ったり心霊現象のせいにするのによく似ています。
このマスコミ姿勢を進化させるために、私たちはどのように行動すべきなのかが私の知りたいところです。
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小沢逮捕は、当然と思います。
がしかし、それはどこかの国の陰謀や心霊現象ではない。
日本は法治国家であり、その法に基づき厳正な捜査が行われ、罪あるならば、きちんと罰する。
相手がたとえ大物政治家であっても、悪事を放置するわけにはいかない。
当然です。日本は「法治国家」です。
権力を握ったら、法を平然と破ることができる。そういう国家体制を「人治国家」といいます。
実際にそれが起こったのがフランス革命であり、China共産党であり、旧ソ連のクレムリンです。
いずれも、殺戮と言論封殺が当然のように行われた。
当然です。法よりも権力者が上に立つのです。権力者は、超法規的存在です。
気に入らない者は、殺せばよい。殺したって捕まらないのです。
欲しいものは奪えば良い。奪ったって、捕まらないのです。
だから殺し合いが起こる。奪い合いが起こる。血にまみれた争いが深刻化する。
そうならないように、権力者であろうが、一般庶民であろうが、法の下に平等とし、法を犯したら誰であれ罰する。
それが法治国家であり、その最大の番人が、検察でもあるわけです。
小沢民主党は、いま、総力をあげて、司法を破り、日本の法治性を否定しようとしている。
これは絶対に許すべきことではない。
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