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92式地雷原処理車
92式地雷原処理車

岡田克也外相は、アフガニスタンを訪問し、自衛隊撤収を示唆しました。
同時に、ポッポ政権の各関連閣僚も、自衛隊撤兵を示唆。社民党の福島瑞穂代表などは、早々に「撤兵すべし」というステートメントを発表しました。
要するに人道支援のためには、自衛隊派遣以外にも方法があり、日本はあえて自衛隊という軍事力を派遣する必要はない、というのがその議論のようです。いってみればアフガンの復興支援には、警察や民間レベルの医療、農業支援活動で十分なのではないかという議論のようです。
アフガニスタンは、シナと国境を接した、人口2800万人の中東の国です。内戦、テロ、貧困から、世界のアヘンのなんと8割が、ここで生産されてもいる。
日本が行ってきたのは、なにも自衛隊派遣だけではありません。
日本は、「銃から鍬へ」という標語のもと、現地の農業振興を図るため、600億円にのぼる復興支援金を拠出するとともに、現地で用水路を切り開き、農地を開墾し、作物を植え、医療を施し、学校を作ってきた。
しかしそこは、いまだ戦争の傷跡が残り、内乱が続いている土地です。
そこで問題になるひとつが、あちこちに埋められた地雷です。
戦闘が行われている地帯で地雷撤去を行う・・・そのことの危険を考えていただきたいのです。
地雷撤去作業中に、銃撃される危険もある。
そして地雷を撤去しなければ、用水路をひく工事はできず、農地の開墾もできない。
アフガニスタンは、カンボジアと並んで、地雷敷設の密度が多いことで知られているとこです。当然、民生被害も考えられる。
内乱地で行われる地雷除去は、いわゆる完全な地雷除去作業ではありません。
これは時間もかかり、なにより撤去要員の安全が図れない。さっきも書いたように、いつどこから銃弾が飛んでくるのかわからない。
だから、たちまちの安全を図るために、まずは“障害除去”作業を行う。
これによって農作業や放牧、再開発などを行う際の被害を食い止めるのです。
どうやるかというと、92式地雷原処理車、70式地雷処理器、M-1破壊筒と梱包爆薬による地雷処理、あるいは金属探知機による伝統的な地雷処理行ないます。
もっとも、一歩一歩地雷を探す金属探知機方式では、人員が大量に必要となるので、先に行うのは、地雷処理車によるものです。
92式地雷原処理車というのは、26個の大型爆薬を繋いだ爆導弾をロケットにより投射するものです。
このロケットの爆発力は極めて大きく、一発で200m以内の地雷を爆破して処理し、幅約5mの安全な通路を切り開くことができる。
ロケットは、地雷原から500m以上離れた場所から投射するので、処理班の安全も確保できる。
70式地雷処理器は、人員8名で分解輸送することができる機器で、測量から発射までが最速で15分。
ロケット弾で爆導弾を投射し、着地後16秒で自動的に爆発、150mにわたり、幅0.5㍍の人員通過用経路を開くことができるというものです。
このほか、アフガニスタン全土に散らばる不発弾処理も大切な仕事です。
陸上自衛隊は、日本に投下された膨大な不発弾を処理してきた実績がある。
こうした戦闘が続く地域での地雷や不発弾撤去処理というのは、戦闘工兵の任務の一つである障害除去作業にあたります。戦闘攻撃のための進軍に先んじて行われる任務です。
敵の妨害にあう可能性も高く、相当の訓練と装備が必要になる。
要するに民生支援・・・治水・開墾・農業の支援や医療支援活動というのは、内乱地(戦地)にあっては、それなりの訓練を受けた者が、相応の装備で危険除去を行わなければ、民生支援にならない、ということなのです。
カネを出し、民生支援は継続すると綺麗ごとを言ってみたところで、いくらカネと民生支援団を出しても、その土地の地雷が除去されないままでは、支援どころではない。
そして中東の国々には、日本は、国内で費消される石油の8割を依存しているのです。
わるいけれど岡田外相以下、民主党の主張は、ねずきちに言わせれば単にいいとこどりにしか聞こえない。
彼らの主張は、自民党が苦労して国内法をとりまとめ、ようやく自衛隊を派遣して現地の安全を確保し、やっとのことで農地開墾や医療や教育ができるようになった地域で、以降は、撤収した自衛隊によって安全が確保できた地域に限定して支援活動を継続し、自衛隊の派遣は認めない、というものです。
これはずるいです。卑怯です。いかさまです。
しかも民主党北澤俊美防衛大臣は、その就任時に、「自民党は海外派兵された自衛隊員の活動を過大に評価したが、私はそれら一切を認めない」と発言した。
そこまでいうなら、
「じゃあ、あんたがアフガンに行って、手作業で地雷の撤去をしてこい!」といいたくなります。
世界中の誰もが、世界の人々が、安全に、安心して暮らせる社会を希求しています。
しかしそれを実現するためには、それなりの訓練を受け、それなりの装備をもった専門チームが必要になるということは、誰もが納得できることだと思います。
そしてその専門チームというのは、アフガンにおいては、日本には自衛隊しかない。
自衛隊員は、なにもアフガンに戦争のために行っているのではありません。
現地の人々の安全を確保するために行っている。そしてそのことは同時に、日本の民生支援団にとっても、とても大切なことなのではないでしょうか。
ねずきちは、政治的な偏向ではなく、事実を事実としてありのままに受け入れ、冷静に必要なことを必要なときに実施できる、普通の政治を求めます。
それが多くの国民のふつうの見解なのではないでしょうか。
最後にひとつ。
すこし古い記事ですが、以前2ちゃんねるで次のような記事が紹介されたのをご紹介します。
38 :文責・名無しさん :04/11/02 00:45:54 ID:1p+IFh1A
【イラクから招いた七人のお客様】
東京財団はイラク民間親善代表団に対し、当初から彼らが思い、感じていることをそのまま話していただくよう依頼していた。
日本は自由の国であり皆さんが何をどう話しても何の問題も無いとも説明しておいた。
ところがそうした日本でのイラク民間親善代表団メンバーによる自由な発言のなかから、幾つかの思いもつかない事実が明らかになってきた。
イラク民間親善代表団が行った記者会見の席で、サマーワに駐留する自衛隊医務班のサポートをしているバッシャールさんが、次のような事実を明かしたのだ。
「一月に自衛隊がサマーワに入ると、日本の一部マスコミは自衛隊駐留反対のデモをサマーワ住民が起こすようけしかけたが成功しなかった。
一説によると貧乏人を集めて金を渡しデモをさせようともしたらしい。
しかし、サマーワ住民の自衛隊に対する期待が大きく成功しなかった。
それであきらめてそのマスコミ人はサマーワから退散したのだ」
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アフガニスタンでのISAFの現実

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