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稲穂

最近はどうか知らないけれど、昔は板前さんは、包丁を持たせてもらえるようになるまで、最低でも3年は皿洗いばかりをやらされた。
それで嫌になって去って行ったら、それでオシマイ。
3年間じっと頑張り抜いてお皿を洗い続けて、ようやく包丁を持たせてもらったときには、嬉しさと緊張で手が震えた、といいます。
料理するだけなら、誰にだってできる。
ではどうして3年間も、皿洗いばかりやらされたのか。
人間というのは、ある特定の事実を与えられたときに、不認、怒り、憤り、取引、従う、という段階を経て、最後の受容という段階に至るといいます。
この過程の中で、板前を志す人は、おもてなしの心の大切さを学んだ。
おもてなしの心というのは、お客様の大切さ、料理する素材の大切さ、料理する道具の大切さ、料理を載せる容器の大切さ、それらすべてに共通する“心”そのものと言ってよい。
コンビニでね、おにぎり、売ってるじゃないですか。
コンビニ業界では、オニギリは、超売れ筋素材で、たとえばセブンイレブンやローソンなので売られているオニギリは、お米も厳選された超一級品、具材も、たとえば梅オニギリなら、紀州南高梅、ノリも、破格の一級品を使っている。
ちょっと同じ素材のおにぎりは、一般家庭ではなかなか作れない。それだけいい材料を使っています。
ところが、
食べてみるとわかるのですが、我が家のかあちゃんの作ってくれるおにぎりの方が、断然うまい。
お米だってたいしたものを使っていない。ノリだって、そこらのスーパーで売っている安物だし、具材だって、ぜんぜんたいしたことない。しかもカタチがいびつ(笑)
だけど、
かあちゃんの作るおにぎりの方が、コンビニで売られているオニギリより断然おいしいんです。
あったかいとか、できあがってからの経過時間とかの問題じゃない。
具材が、はるかに劣るのに、それが“おいしい♪”って感じるのはなぜだろうか、って思うとき、やっぱり、心なのかなぁ~って思ってしまいます。
機械で規格大量生産されるものより、一個一個に心をこめて握ってくれたおにぎりのほうが、断然うまい。
ほんとです。食べ比べてみてください。ぜんぜん違います。
きっとね、それは、作り手の“心”というものが、味に伝わる、そういうことではないかと、ねずきちは思うのです。
料理は、その気になれば小学生の子供にだって作れちゃう。
だけど、仮にも板前を志す者、心と腕の両方を磨かなきゃ、ろくな料理なんてできやしねえ!
そんな親方の熱い思いが、板さんの厳しい修行の日々にあって、それが、日本料理の神髄をなしているんじゃないか。ねずきちにはそんなふうに思えるんです。
寿司屋なんて、酢飯を握って、上に魚をちょいと乗せるだけの食べ物です。
東京のあるお寿司屋さんの親方は、もうかれこれ80歳をとうにすぎているけれど、いまだ現役でがんばっています。
彼は、外出するときはいまだに、いつも両手に手袋をはめている。
大切なお客さんの寿司を握る手だ。大事に扱わなきゃなんねぇよ、とは、親方の弁です。
店には息子さんがいて、息子さんてったってもう60になる職人さんなのだけど、食べ比べてみたらわかるけど、やっぱ、親方の握る寿司の方が、口の中にスッとはいる。
食べ物って、そういうものだと思うんです。
生産者である農家の方が、手塩にかけて育てた稲や野菜。
それを大事に大事に市場に運んでくれる人がいて、
それをかあちゃんが、家族の健康を願って料理してくれる。
だから自分の口にはいるまでに、その食べ物に関わったすべての人への感謝を込めて「いただきます」という。
今日の食事のときに、比べてみてください。
眼の前にある料理(ご飯でもいいです)を、2つの容器に分ける。
そして片方には、生産者から流通のすべてのひとと、眼の前にある食べ物に、心からの感謝の思いを念じて「いただきます」と声に出してから、食べてる。
もうひとつの容器の食べ物には、何もいわない(笑)
味を比べてみてください。
ちがうんです。
味が。
ぜんぜん別物になる。
まぁ、こんなことを書くと、カルトじみていると思われる方がいるかもしれないけれど、ほんとうです。
味が変わってしまう。
これは農家が食べ物を作る時も同じなのだそうです。
心を込めて、手造りで丹精に作った野菜や果物と、機械を使って規格大量生産方式で作る果物や野菜とでは、やはり味がまるで違う。
日本の農家が作る食べ物のおいしさというのは、実はこういうところにあるのではないかと思うのです。
だいたい果物農家などでは、よく知られたことだけど、木々を可愛がって育てた果物の木と、テキトーに育てた果物では、まず、稔の量が違う。できあがった果物のカタチが違う。色つやが違う。糖度が違って甘味がまるで違う。
同じ品種の同じ木でも、愛情をかけて育てるのと、とにかく作ればいいんだろっ!とばかり作った作物では、実りも味もまるで違ってしまう。
できあがった作物の料理でも同じです。
心がはいってない料理は、やはり、美味くない。
ラーメン屋さんで、すごくおいしい店がある。しばらくするとお店が繁盛して、チェーン店ができ始める。
で、いつの間にか、さびれてしまう。
味が違うんです。
最初の頃は、オーナーのマスターが、必死に努力してうまいラーメンを作る。心がめちゃくちゃこもっている。
で、できたラーメンをチェーン店化して、バイト君にお店を任せる。
同じ材料、同じ具材を使っているのに、バイト君の作るラーメン、ひとつも美味くない。
心がこもってない。料理に魂がないのです。
農業の自由化論があります。
食べ物は、海外から安く大量生産されるものを買いつければいいじゃないか、という議論です。
しかしね、ねずきちは思うんです。
第一に、食糧自給は、国防上不可欠の問題です。
戦時中、太平洋の島々がことごとく玉砕する中で、ラバウルの10万の将兵は、まったく無傷で終戦を迎えた。
なぜかというと、補給が途絶え、ラバウルが孤立化しても大丈夫なように、軍をあげて農業を行い、たっぷりと食料を確保していた。
だからみんなが生き延びれた。
国境がなくなれば戦争なんて起こらないさ、なんてお気楽なことを言うご人もいるけれど、現実の世の中には国境があって、民族をまるごと支配し、搾取することで贅沢を図ろうとする暴力国家も、この世に存在する以上、そうそう簡単に国防を放棄するなんてことは、絵空事にすぎません。
第二に、日本国内でしか食の安全は、守りきれないということです。
何々の農薬は禁止するとか、農作物に与える肥料や養殖ものへの餌への禁止事項とかは、国内法でしか守れない。国内法は、外国には適用されないのです。
ボクは、駅の構内にある立ち食いソバが大好きで、出張に行くと必ず電車を降りるとすぐに立ち食いソバ屋に寄る。
だけど、山菜ソバだけは絶対に食べない(笑)。
なぜかというと、山菜って国内産がいまでは少なくて、低価格品は、ほとんどシナ産なんですね。
このシナ産の山菜、日本の港に着くころには、腐って、色が真っ白になっている。
ねずきちは、たまたま仕事で、その現物を見ちゃったんです><;;
港に大量に置いてあった><;;
そのシナ産の山菜が、スーパーの店頭などではたまり漬けなどにされて売られています。
見ると、どれも実に毒々しい緑色をしている。
ああいう緑は、自然の食材にはありません。
食用緑色染料というのは、多くは原料が石油なんですね。
そうでないものもあることはあるのですが、
簡単に図式化していえば、腐って真っ白になったシナ産の安い山菜を、緑色染料で緑色に染めて、店頭に出している。
そうとわかったら、これはもう、気もち悪くて食べられません。
最近、テレビのCMで、どこぞの回り寿司のチェーン店が、ウナギの寿司を放映してます。
実に肉厚!! どうみても厚さ1cmくらいある。
あれって、実はシナ産のウナギなんですね。
どうやって肉厚にしているかというと、ウナギの養殖沼に、10cmくらい成長ホルモン剤を敷き詰めて育てている。
まさに肥え太ったウナギの大量生産品です。
そのために、現地では、6歳の子供にヒゲが生え、奇形児が生まれている。
いまでは、シナの現地の人たちは、絶対に自分たちで作ったモノは食べないのだそうです。
それが続々と日本に輸入され、超肉厚の格安ウナギとして売られている。
冗談じゃないです。
こないだ、川越にあるウナギの有名店に行ってきました。
まぎれもない国産ウナギなんです。
肉が薄い(笑)
だけど、美味しかった。
値段は一人前3800円もして、眼の玉が飛び出たけど、安心には代えられないし、なにより心がこもった料理で、実においしかった。
野菜なども、シナ産は、公害汚染と使用不可農薬で、やはり現地の生産者は絶対に食べないとか。
では、現地のシナ人は、何を食べているかというと、自分たちで生産したものではなくて、マレーシアあたりから輸入される野菜なのだそうです。
そして日本に輸出するのは、自分たちが食べるのをはばかるような野菜。
気付いた日本がこの輸入を禁止したら、こんどは韓国経由で韓国産キムチに化けて輸入されだした。
日本人に食わせるものだから、なんだっていいのだそうです。
気がつかずに輸入している日本人がアホなだけなんだそうで・・・
冗談じゃないです><;;
食の安全は、わが子、わが孫の安全の問題です。
そう考えたら、日本の行政の管理のもとで、生産者が心をこめて、愛情をもって作ってくださる農産物や水産、畜産業者のなんと大切なことか。
農業問題というものは、単純に経済的合理主義の問題だけではないように思うのです。
ちなみに、これからの20年、30年を考えると、日本では農業の価値がもっとも高まるという報告があるのだそうです。
というわけで、農業にも、心こそ大事と考えるねずきちは、農業の関税自由化には反対です。
日本人の食は日本人の手で守らなければならない、と思うからです。
ねずきちも、余裕があったら、農業、したい~^^
いまのとろこ、箱庭菜園しかありませんが(笑)
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