
お盆の帰省ラッシュに、東名の道路陥落。
みなさまお疲れ様です。
帰省には、新幹線を使われる方も多いかと思います。
そこで今日は、新幹線のことを書きます。
東北新幹線には、2階建て車両が導入されているのに、東海道山陽新幹線には2階建がない。
なぜかわかります??

☆^∇゜) ニパッ!!
じつは、先にできた東海道新幹線のトンネルのサイズでは、二階建て新幹線は狭くてくぐれないのです。
(過去あった東海道新幹線の2階建車両より、東北新幹線の2階建車両は、断面が大きいのだとか)
bgllllll
で、あとからできた東北新幹線は、二階建て新幹線が通れるように、すこし大きなサイズのトンネルにしてあるのです。
この新幹線ですが、形がどんどん変わってきています。

新幹線は、時速300㎞という高速で走ります。
少し前まで使用されていた500系新幹線というものがあります。
この500系、97年8月には「世界最速の列車」としてギネスブックにも載った車両です。

15mもあるジェット戦闘機のような先頭形状。
円筒型のセクシーなな車体。
流麗なデザイン性。
ところが、この500系、もう2007年には東海道新幹線からは引退してしまいました。
なぜかというと、丸い車体が、車内の居住性を犠牲にしちゃったから。
新幹線が高速走行時に、最も強い衝撃を受けるのが、実はトンネル進入時なのです。
トンネル進入時には、昔、竹筒で作って遊んだ豆鉄砲(たとえが古くてごめんなさい)のようなもので、先頭車両にはものすごい空気の圧力が加わります。トンネル進入時に、新幹線はドカ~ンと空気の壁にぶち当たる。
このときの空気抵抗を極限まで減らすために考案されたのが、前出の15mものノーズを持つ500系だった。500系は、キリで穴を空けるようにしてトンネルに侵入した。
躯体も円くして、空気の逃げ道も増やした。
ところが、こうすることで、500系は、社内の居住性が犠牲になっちゃったんですね。
そこで、JRとしては、四角い躯体(居住性を犠牲にしない躯体)で、かつ、超高速で走行することができる躯体の開発が急がれた。
そこで登場したのがN700系です。
N700系は、700系の持つ高いポテンシャルをベースに、高速性、快適性、環境性、省エネ性を追求した。躯体は四角いから、社内は広々としている。

社内が広いということは、車両の断面の面積が広いということで、これはつまり、その分だけ時速300㎞という高速走行時の空気抵抗を増してしまうのです。
にもかかわらず、このN700系は、東京-新大阪の所要時間を5分も短縮した。
時短の秘密は、「先頭形状」と、「車体傾斜」なのだそうです。
N700系の「先頭形状」はカモのクチバシのようなカタチです。
これは「エアロダブルウイング」と呼ばれ、空気抵抗を極限まで追求したものなのだそうです。
JRは、なんと5000回以上もの空気抵抗のシミュレーションをして、この形状を産みだしたのだとか。
500系が空気に穴を空ける“キリ”なら、N700系は板に穴をうがつ“ノミ”の形状から来ているのかもしれませんね。
そして車両がどうしても減速しなければならないのが、カーブです。
N700系は、カーブでわずかに1度(1°)車体を空気圧を使ってよぶんに傾ける。(たった1°です。
この“たった1°”で、曲線走行を最高速度で走り抜けることを可能にした。
N700系は、カーブでもほとんど減速することなしに、走行することができるようになったのです。
スピード、乗り心地、省エネ・・・これらを極限まで考え、必然的にたどり着いたカタチ。
新幹線て、そのための技術の粋を集めて作られているのですね。
ちにみに下の写真は、中国に敷設された新幹線。

07年新春から運行開始になったもので、中国のマスコミでは、これを「中国製:子弾頭列車」と言っているのだそうです。
しかし、どうみてもこれは日本の新幹線の真似。
中国がこれをあくまで“中国製”と訴えるのは、ご存知の「反日」教育のためで、もし日本製と言ったら、民衆からどのような仕打ちを受けるかが予想できるからなのだとか。
乗車拒否、運行妨害、あるいは05年の上海日本領事館のような列車破壊?
ただし、この「中国製CRH2」が大事故やトラブルを起こした場合は、過去の事例から予想すると一転して『日本製』新幹線だと大PRが開始されるといわれています。
具体例がある(笑)。上海の地下鉄です。
上海も、朝夕は東京並みのラッシュアワーです。
上海地下鉄のプラットホームは、8両用と長めに作ってあったので、上海地下鉄会社は車両を6両編成から8両編成に増やそうと考えて、05年にドイツ:シーメンス社へ車両を追加注文した。
ところが、まだ地下鉄が開通してから約7~8年なのに、上海で使用しているシーメンス製の車両は、もう古いタイプのため製造を中止していた。
そのため地下鉄では「8車両」の編成もならず、現在でも6両編成で運転しています。
中国は、このことで、自分たちはシーメンス社に、騙された、ゴマかされるた、裏切られた、猫糞されたと、大騒ぎ。
もし、これがドイツのシーメンス社でなく「日系法人」だったら、どのような凄い反応が沸き起こったか推して知るべし・・・なのです。
ついでにいうと、中国新幹線では、いまビックリするような問題が多数発生している。
列車内の備品が無くなってしまうのです。
トイレの蛇口までも消えてしまう。
取り外しできる備品・器具が、どんどんなくなる。
補充がたいへんな負担になっているのだそうです。
そうそう!
我々の世代だと、鉄道、電車の音といえば、
ゴトン、ゴトン、ガッタン、ゴットン(笑)
あの音は、線路のつなぎ目のところを列車のタイヤが通過するときの音なんですね。
でも、最近は、新幹線はもとより、山手線でもガッタン、ゴットンがない。
実は、いまの日本の線路って、つなぎ目のない線路なんです。
だから、音がしない。
マンガに出てくる電車の音も、昔はガッタンゴットンだったのだけれど、最近のマンガでは、ゴォォォォォ~~です^^;
でも、そうなると、線路は鉄だから、夏の暑さで鉄が膨張して、伸びちゃったらどうするの?なんていう素朴な疑問が起こります。
じつは、日本の鉄道の線路は、そのあたりもちゃんと工夫されている。
つなぎ目は、あることはあるのです。
けれど、通過時に音や振動がでず、しかも鉄の膨張にも歪まない特殊な形状になっている。
これも技術の結晶なのです。
そういえば、去年のニュースかな。ハルピンで、連日の猛暑で線路が曲がってしまうってんで、オバちゃんたちが、氷で線路を冷やしているなんていう、なんとも言えない姿の写真が流出しました。
写真はハルピンの在来線のものなのですが、これが上海の新幹線だったら、どうするのでしょうか。

ボクはこのブログで、中国や、日本のサヨクに巣くう根本思想は“階級闘争主義”である、と何度も書いています。
階級闘争主義のものとでは、権力者は常に下位の者から批判され、中傷されるから、権力者はその分、絶対的な権力を保持しようとします。
だから、富の配分も、100人で100円を稼いだら、権力者が80円を一人占めし、残りの20円を、のこった99人で分ける。
80を奪った権力者は、そりゃ政治力も持つだろうけれど、のこりの99人は、アホくさくてやってらんないです。
これに対し、日本は“相互信頼主義の国”です。
日本は100人で100の富を得たら、それを全員で1ずつ分ける。
だから、みんながよくなるためには、それぞれみんなが工夫し努力して、100の富を200にも300にもしていこうと努力する。
努力して地位や名誉を受けることよりも、その努力によって、自分たちがより多くの人々のお役にたてた、ということを最大の誇りに思うという気質がある。
JRにしたところで、新形状のN700系新幹線の発明者は誰だとか、JRがN700系を開発したのは、JR総書記の栄誉だとかなんてことは誰も言わない。そんな話自体、聞いたことがない。
そういう気質は、互いに批判や非難中傷合戦ばかりを繰り返している階級闘争主義の下では、決して育たない。
ついでにいうと、国鉄時代から労組系の社員は、こうした開発現場には、置かれません。
階級闘争主義では“技術開発”なんて仕事はできないのです。
みんなが互いに信じ合う、相互信頼を根本においた社会・風土・組織においてしか実現不可能だ。
日本の高度成長経済は、1999年を境に、終わりを告げたと、よく言われます。
これを世代的にみると、戦前の教育を受けた者、戦前の教育を受けた者から教育を受けた者たちが、ちょうど定年を迎えて引退した年ともみることができます。
ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために、という教育勅語の精神を受け継ぐ者たちが、現役を引退したときから、もしかすると日本の凋落がはじまったのかもしれない。
日本は、日本人としての魂を、もう一度呼び覚まし、博愛を衆に及ぼし、徳器を成就し、公益を広め、世務を開く、という精神を、復活させるべきときがきている、いや、復活させなければ、ほんとうに日本は没落してしまう危機がきているのではないかと思います。
懸命に努力し、自己研鑽に励み、いったん緩急あれば義勇公に奉じ、もって天壤無窮の皇運を扶翼する。
それが日本人のあるべき姿だと思う方
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