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明治天皇御百首

「明治天皇御百首」という本があります。
この本、なんと大坂毎日新聞社が出版している。大正12年のことです。
「なんと」と書いたのは、戦後・・・とくに最近の毎日新聞社の売国偏向があまりに著しいからです。
(参照:毎日新聞の偏向:http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-179.html)
そのことはさておき、五七五七七の31文字をきちんと踏まえられた明治天皇の御製は、非常に格調が高く、内容が濃く、美しい。
しかも明治天皇が残された御製は、実に九万首余にのぼります。
陛下は、「人の心の誠は、敷島の道の言の葉、即ち歌にあらはれる」と仰せられたそうです。
その陛下の、国を思い国民を思いたもうた大御心の御製は、そのまま日本人の、倫理観や、終身、鍛錬の歌でもある。
ここで、100首すべてをご紹介するわけにはいきませんが、その素晴らしい御製のいくつかをご紹介したいと思います。
注釈はボクが勝手につけています。間違っていたらごめんなさい。
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よもの海 みなはらからと 思ふ世に
    など波風の たちさわぐらむ

有名な御製です。世界はみな血の繋がった兄弟と思うのに、どうして波風がたつのだろうか、の御意と拝せます。
明治という国家を築きあげ、さらに世界から人種差別を撤廃しようと生涯を戦われた陛下の御心を端的にあらわした一首だと思います。
目に見えぬ かみの心に 通ふこそ
   ひとの心の まことなりけれ

神のお姿は見えないし、お口もきいて下さらないけれど、そのお心にかなうように生きることが、人の心の誠というものなのです、という御意と拝せます。
どうも、戦後の哲学なき個人主義というものは、人に迷惑さえかけなければ、自分はなにをやってもいい、というように解されている。このこと、人に知られなければ、なにを悪さしてもよい、というように転じていく。
そうではなく、人がみていなくても、日本という国の共同体の一員として、ただしく立派に生きていくことのほうが、よほど大切なことだと、思います。
まごころを 歌ひあげたる 言の葉は
ひとたびきけば わすれざりけり

 
真情を言ひあらわした歌は、一度耳にすれば、その真情に感じて、二度と忘れることはいという意に拝せます。
かぎりなき 世に残さむと 国の為
たふれし人の 名をぞとどむる

 
世の果てまでも国に尽くした英霊の名を書き止めよ、との御意の御製と拝せます。
自虐史観など、英霊に対する冒涜以外のなにものでもないし、先の戦争でなくなられた英霊に対するいまの我々の姿勢は、ほんとうにこれでよいのでしょうか。
昨日紹介した硫黄島では、いまだ幾万の英霊の遺骨が放置されている。
 
いかならむ ことにあひても たゆまぬは
        わがしき しまの大和魂

 
いかなる大事にあっても屈せない心が、日本の大和魂です。
その大和魂は、現代日本人の奥底に、必ず眠っている。
日本は、封印されたその大和心を、いまこそ解き放つべきときにきているのかもしれません。
敷島の 大和心の ををしさは
  事ある時ぞ あらはれにける

 
日本人の雄々しい大和魂は、平生はあらわれなくも、一朝事のある時には、決然としてあらわれるのです。
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すみません><
なにやら、選歌が血の気の多いものになってしまいました^^;
しかし、思うのです。
日本人は、もっと日本をたいせつにしなければならない。
そのたいせつにしなければならない、最大のものこそ、日本人の心なのではないか。
そんな気がします。
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【外交史】 日本の外交・明治編 Part.1

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