麻生太郎首相は29日、中国を公式訪問し、北京の人民大会堂で温家宝首相と約2時間20分間会談しました。
これに対する各紙の報道・・・
朝日:中国に核軍縮求める 日中首脳会談 温首相は靖国に言及
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/K2009042901640.html
毎日:「6カ国」再開へ連携=新型インフル対策で協力確認-日中首脳 時事通信
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-090430X906.html?C=S
↑の記事をご覧いただいたらわかりますが、今回の訪中での最大の懸案であり、今後の日本経済の根幹に関わる大問題・・・中国によるITソースコードの強制開示に関して、記事にはまったく触れられていません。
とりわけ毎日に至っては、
毎日:[日中首脳会談]経済など「戦略的互恵関係」推進で合意
http://news.livedoor.com/article/detail/4133467/
の記事の中で、「◇29日行われた日中首脳会談の要旨」として、
・北朝鮮問題
・新型インフル
・日中関係
・歴史問題
・食の安全
・東シナ海ガス田
・核軍縮
の項目別一問一答を報道していますが、その中に今回の緊急訪中における最大の懸案のひとつ・・・ITソース問題がまったく触れられていない。
故意に「なかったこと」にしている!
面白いのが、毎日のこの記事の末尾。
核軍縮についての話なのだけど、
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麻生首相 オバマ政権が誕生し従来の米政権とは異なる対応をしている。
核兵器を削減していくために中国も協力してほしい。
温首相 中国は核軍縮を積極的に支持している。
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記事だけみたらなんと中国は平和的国家なのかと思いたくなる書き方だけれど、核軍縮を積極的に支持している国が、なんで北朝鮮の核開発に協力し、ウイグル地区で48回も核実験をするんだ?w
読者をバカにするのもいい加減にしてもらいたい。
時事通信に至っては、
時事通信:「6カ国」再開へ連携=新型インフル対策で協力確認-日中首脳
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-090430X906.html?C=S
の記事の中で、報道しているのは、麻生首相が靖国神社に奉納したことについて、温首相が「靖国問題は国民感情にかかわる敏感な問題だ」と指摘。
麻生首相は「日本の立場は1995年、2005年の首相談話で示した方針と何ら変わっていない」と述べたという不要不急の内容しかない。
しかもご丁寧に記事の末尾には、麻生総理が「過去の植民地支配を反省し、世界平和を目指す日本の姿勢を強調した」などと書いているが、麻生総理が語ったのは、日本政府の方針は変わっていないと述べただけのことで、「過去の植民地支配を反省し、世界平和を目指す」とは言っていないし、それを「強調」もしていない。
あいかわらず、日本土下座外交を踏襲しただけの内容でしかない。
この程度の話しかしないのであるならば、わざわざこの時期に麻生総理が中国に行く必要もない。
麻生総理がなぜ、この時期に中国を緊急訪問したか。
それは≪経済≫≪環境≫≪交流≫の3つについて、緊急事案があったからです。
このことをキチンと報道したのは、産経だけ。
そしてこの記事だけが、記者の署名入りです。
記事を見てみます。
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【日中首脳会談】経済・環境・交流 合意「3本柱」の要旨 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090430/plc0904300044002-n1.htm
麻生太郎首相と温家宝中国首相が29日の会談で合意した「3本柱」の要旨は次の通り。
■合意「3本柱」の要旨
【経済】
1 情報通信分野で法制度、技術について新たな協力。
2 来月、鳩山邦夫総務相が訪中し、協力に関する議事録に署名する。
3 日中ハイレベル経済対話を6月7日に東京で開催
4 世界的な金融危機対応で協力。日中両国が内需拡大に全力。
【環境・エネルギー】
1 環境、エネルギー、気候変動問題で対話強化
2 「日中環境・省エネ総合協力プラン」をスタート
【国民交流】
1 今年、4000人規模の青少年交流を推進する
2 教育交流
3 訪日観光拡大
4 10月から羽田空港と北京首都空港間で定期チャーター便
5 映画、音楽、漫画、芸能などの文化事業と交流
■日中首脳会談の要旨
▽歴史認識
温首相:歴史問題は非常に敏感で、特に靖国問題は国民感情にかかわる問題だ。適切に処理することを希望する。
麻生首相:わが国の歴史認識は1995年の村山首相談話などから何ら変わりはない。
▽北朝鮮核問題
麻生首相:拉致、核、ミサイルの問題の包括的解決に向け、協力をお願いしたい。
温首相:6カ国協議を通じて非核化を進めることが大事だ。日本と連携していきたい。
▽IT製品情報開示
麻生首相:IT製品の強制認証制度について再考を求める。
温首相:範囲を狭め、導入を1年先送りした。
▽新型インフルエンザ
温首相:金融危機の対応に加え、新たな困難となっている。
日中双方で協力を強化して対処したい。
麻生首相:情報交換、予防対策で協力していきたい。
(北京 大谷次郎)
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訪問の目的がちゃんとあり、麻生総理は、北朝鮮問題、IT問題、インフルエンザ問題について、ちゃんと言及している。
そして今回訪中の最大の成果は、中国のIT製品情報強制開示について、温首相から「導入を1年先送りした」と言質を取ったこと。
中国にしてみれば、今回の強制開示要求に際して、
(アメ)わざわざ上海モーターショー開催期間中を選び
(ムチ)東シナ海に中国海上兵力を展開し
まで用意して強行突破の姿勢を見せていた。重大要求だった。
そのことを考えると、今回のITソース開示要求は、中国の単なるデマゴーグではなく、相当強い意志と覚悟があったものと思わざるをえません。
しかしこれを日本が受け入れたら、
日本の工業知的財産権という重要物を、まるごと中国に公開することになり、しかも要求に応じなければ中国官憲が日本に来て、その企業に強制的立ち入り検査まで行う。
それは、日本の主権は根こそぎ蹂躙され、日本経済は壊滅的打撃を被ることは火を見るよりも明らかです。
だから、麻生総理は緊急訪中した。
そしてわずか1年ではあるけれど、その「延期」を取り決めてきたことは、麻生総理の大金星といってよいと思うのです。
1年は短い気もするけれど、日本がこれに対する対策を・・・中国からの企業全面撤退を含めて・・・取り決めるためには、やはり最低でも1年は必要です。
歴史認識に対する村山談話踏襲などは、そためのリップサービスでしかない。
産経新聞の別な記事によると、
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【日中首脳会談】新型インフル感染防止へ協力 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090430/plc0904300012000-n1.htm
麻生首相は、IT(情報技術)関連商品の情報を開示させる中国の「強制認証制度」の導入方針に対し、
「貿易の障壁になることは避けるべきだ。再考してほしい」と指摘。
温首相は導入を1年先送りすることを説明するにとどめた。
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そしてこの問題について、テレビのニュース番組では、麻生総理の訪中自体、まるで報道されていない。
テレビは、目下新型インフルエンザの報道しかしていません。
麻生総理の訪中事態をまるで「なかったこと」にし、IT問題に至っては、まったくその片鱗すら報道されない。
中国共産党の「日本工作要領」によれば、
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/S47/4708/470801Bchina.html
「敗戦日本を米帝が
日本の教育理念、制度を徹底的に破壊し、
国家・民族を口にすることが、
あの悲惨な敗戦を齎した軍国主義に直結するもの
であると教育せしめたこと」
を利用して、日本のメディア、政界に深く浸透し、
日本に中共の傀儡政権である民主連合政府を形成し、
究極的には「日本人民民主共和国」の樹立して
天皇を戦犯の首魁として処刑したいのだそうです。
要するに中国を日本の属国化する。
現在、中国と日本の所得格差は、約10~20倍。
大連のコールセンターでは、年収60万円くらいで日本人を雇えるといいます。
日本の景気悪化を加速させ、技術立国である日本から、その技術のソースを奪い、日本の労働者の賃金を半分に引き下げ、一方では中国の国内賃金を10倍に引き上げる。
信じられないことに、中共寄りの経済評論家池田信夫氏あたりは、これを推進するのが日本のためだ、みたいな論を平気で出している。
■輸出立国モデルの「突然死」 - 池田信夫
http://agora-web.jp/archives/589745.html#more
私たちの子や孫に、豊かで安心して暮らせる未来どころか、貧しく中共に汚染され、自由な言論すらままならない、ウイグルやネパールのような未来を、なぜ、性懲りもなく日本の未来像として提示するのか。
メディアを含め、中共寄りの日本人だって、子や孫がいるはずです。
自分の子供が可愛くないのか。
なぜ自分の子や孫に、明るい未来を約束することを考え、行動できないのか。
ボクにはそれが不思議でなりません。
南米に行くと、いわゆるお金持ちが、広大な敷地の巨大な家に住み、まるで王公貴族のような生活をしています。
そしてその一方で、一般庶民は明日の食べ物もなく、飢えと貧困があたりまえのような生活をしている。
昔ね、エディ・マーフィの映画で、「星の王子、ニューヨークへ行く」という映画がありました。
とてもコミカルで楽しい映画だったのですが、この映画の中で、王子様であるエディ・マーフィは、朝、起きると美女にかしづかれ、贅沢そのものの生活をしていた。ラストで、愛する彼女を連れてその国に戻って、ハッピーエンド、という楽しい映画だったのですが、そこには悲しい現実も描かれていた。
何かというと、なるほど王族が豪華絢爛な生活をしている一方で、美女である間だけしか使ってもらえない使用人。
王族にかしづき、奉仕することしか人生を描けれない現実。
そんなことも映画の中に描かれ、ただ楽しいだけのコメディに、深味を添えていた。
中共を考えるとき、中国共産党の幹部だけがいい暮らしをし、政府を守るためなら嘘いつわりを述べることが正しいこととされ、言論が弾圧され、伊論を唱える者は容赦なく収容所に送られ、命さえも奪われる。
いつも言うことですが、人は、生涯かけて幸せを求めて行きている。
みんなが幸せになりたいと願っている。
そうした人々の集合体が国家であるとするならば、国家の役割は、民の幸せこそ国家の幸せであろうと思います。
日本は、ずっと、ずっと、そういう国家を目指し、築きあげようと努力してきた。失敗もいろいろあったけど、目指すものは、民のかまどの煙が減ったのを見て、租税を減免した仁徳天皇の昔から、ずっと同じです。
民の幸せこそ国の幸せ。
だから施政者にも贅沢を許さず、厳しく自己を律することが求められた。
争い事があっても、全員皆殺しなんてことはしないで、責任者が腹を切ってFINというシナリオを守り続けた。
特ア国は、日本の軍人を悪く言うけど、悪く言っているのは政治的に偏向した彼らだけであり、それ以外の東南アジア各国では、どこに行っても、日本の軍人が現地の女性を強制的に徴用したり、現地人を奴隷化したなんて話はない。
もし、日本の軍人に、そうした横暴な振る舞いが許され、常態化していたなら、シンガポールでも、台湾でも、マレーシアでも、フィリピンでも、インドネシアでも、グアムでも、サイパンでも、ラバウルでも、同様の事柄が数多く報告されている筈です。
そんな事実はさらさらない。まるでない。
日本人は、隠ぺい体質というものがないので、もしあれば、当時ですら大ニュースになったはずです。日本は言論は自由だ。
むしろ、日本の軍人さんは、規律正しく、横暴を嫌い、現地の人々をものすごく大切にした。
現地の女性に乱暴狼藉でも働こうものなら、軍法会議以前に、軍の内部で、顔の形が変わるくらいボコボコに殴られた。厳しかった。だから誰もそんなことはしていない。
戦後の日本だってそうです。
戦争に敗れたけれど、負けたからといって、人間が卑屈になる必要はない。
正々堂々と胸を張って生きて行こうという誇りをもって、戦後の日本人は、必死で働き、焼け野原だった都市を再生させ、技術を磨き、ほんの30年前までは安かろう悪かろうの粗悪品の代名詞だった日本製品を、世界一の技術レベルの製品に押しあげた。
それは、官民一体となった日本国の多くの、しあわせを求める人々の意思でもあったのではないかと思います。
いまどきの学生は、東京の大学に入っても、寮も個室だし、アパート、マンションも、風呂付で、そこそこの防音性もある部屋に住んでいる。
古い話を持ち出すようだけど、団塊の世代のみなさんが学生のころなんてのは、寮は、6畳一間に3人住まいがあたりまえ。
アパートも、3畳一間で、風呂は銭湯、トイレはボットン便所で共有。便所掃除は順番でみんなでやった。。。そんなのが普通だった。
結婚して、夫婦二人でようやくアパートを借りると、隣の部屋との境の壁は、ベニヤ板一枚。柱とベニヤの間には3cmくらいのすき間があり、隣の夫婦の寝所の物音や息づかいまでまる聞こえだった。
それより前になると、ベニヤではなくてスギ板の壁で、節穴から隣の部屋が丸見えだった。
おそらく
いまでは考えられないような暮らしが、そこにあった。
そうした暮らしの中から、子や、孫に、ちょっとでもいい暮らしをさせたいと、貧乏人の子だくさんと言われながら、夫婦で働き、子どもたちを学校に行かせ、いまの日本を築いてきた。
そうしてできあがった繁栄(?)がいまの日本とするならば、その繁栄の中から、さらに素晴らしい未来を約束するのが、大人たちの役割のはずです。
そしてそのために、ITのソースなんて知的財産権は、絶対に守らなくちゃいけない。
だから麻生総理は、この忙しい中で、急きょ中国に飛んで行った。
そのことを、テレビは、まるで黙殺。
新聞は、どうでもいい側面だけを報道し、肝心なことをまるで報道しない。
日本、これでいいの?!
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