tepodon2gou

Record Chinaに「<北朝鮮ミサイル>この騒動で『一番の負け組は中国』」という記事が紹介されました。
http://www.recordchina.co.jp/group/g30266.html
記事の内容は、北朝鮮が「人工衛星」の名目で長距離弾道ミサイルを発射した問題を受け、中国の「説得」が結果的に影響力を発揮しなかったとして、「今回の件で最もメンツをつぶされた『負け組』は中国だ」と分析した中国人ブロガーがいるというもの。
この記事によると、中国人ブロガーは次のように各国を分析したといいます。
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≪北朝鮮≫・・・勝ち
北朝鮮は「人工衛星の打ち上げ成功で民族の団結は大いに鼓舞された」と大々的に報じた。
北朝鮮は今回の件で、世界中の注目を集め、有利な交渉材料を得ることに成功した。
米国や日本による「制裁」も「“金王朝”の人間が飢え死にする訳でもない。現状を考えれば今さら何も怖くない」
≪日本≫・・・勝ち
今回の件を最大限に利用して内閣支持率の向上とミサイル防衛(MD)体制強化を実現した。
客観的にみれば北朝鮮はミサイル発射で日本を助けた。
≪韓国≫・・・負け
北朝鮮に対して「失望と心配」しか表明できなかった。
≪アメリカ・ロシア≫・・・引き分け
勝っても負けてもいない。
≪中国≫・・・負け
北朝鮮に対して最も影響力があるはずなのに、各国に冷静を呼び掛けることしか出来ず、そのふがいなさを露呈した。
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の議長国であり、重要な役割を期待されていたにも関わらず、北に対する説得が通じなかった。
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この意見は、中国国内での一ブロガーの意見にすぎないし、Record Chinaがこれを報じたのも、中国の民主化政策により、中国国内では“ある程度言論の自由が保障されているのだ”という一種のプパガンタにすぎないのかもしれません。
しかし、体制に対する批判を一切許さないはずの中国国内から、こうした「意見」が洩れ伝わってくることに、新しい時代の変化の予兆が感じられる。
先日、中国による「日本支配工作要領」http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-448.htmlを紹介しましたが、中国共産党のマスメディアに対する考え方は、
・マスメディアは、世論造成の不可欠の道具に過ぎない。
・マスコミを支配する集団の意思が世論を作り上げる。
というものです。
日本のメディアなど、これにいいようにやられている(笑)
ところが中国人ブロガーが、こうした記事を掲載する背景には、ある程度、事実の情報が中国国内に流布していること、それによりマス・メディアでの情報操作の効能が、弱まりつつあることを示しているような気がするのです。
このことは日本も同じで、テレビを見れば、相変わらず低レベルなお笑い番組のオンパレード。
クイズ番組などでは、ものすごく頭の良さそうな美人が、おバカな回答をして、会場をわかせている。要するに秀才でも、この程度かと庶民を安心させたいのかもしれないが、実際には、クイズ番組でも発言はすべて台本通りに行われるものですから、こうしたおバカ回答も演出でしかない。
政治関連報道に至っては、中国日本支配工作要領にまるで従っているかのように「政府の内外政策には常に攻撃を加えて反対し、在野諸党の反政府活動を一貫して支持。特に在野党の反政府共闘には無条件で賛意を表明し、その成果を高く評価して鼓舞」しています。
しかし、日本国内にすでに9千万台普及したといわれるパソコン。
そこから繰り広げられる自由な言論は、メディアによる世論操作に影響されない真実をみようとする人々によって、徐々にメディアによる占領から日本人を解き放とうとしているように思えるのです。
そして面白いのは、日本についてのこのブロガーの記述・・・「今回の件を最大限に利用して内閣支持率の向上とミサイル防衛(MD)体制強化を実現した。客観的にみれば北朝鮮はミサイル発射で日本を助けた」と、麻生内閣を極めて高く評価していることです。
実際その通りだと思います。98年、06年のテポドン発射のときは、日本は「何もできなかった」、「何もしなかった」、「事前になんの情報も得れなかった」。
ところが今回の発射については、かなり前から情報をキャッチアップし、万一に備えて住民への通報の準備もされ、米国と連携して「迎撃体制」まで取ることができ、しかも難航しているとはいえ、6カ国協議で北への制裁を日本が強く主張すらしています。
もとよりミサイルは、自国に向けて発射されたらオワリなわけで、事前の情報収集並びに各国と連携した発射封じ込め対策・・・ミサイルは発射させないことが肝心・・・を実施し、かつ発射に備えて迎撃態勢まで取ることができた。
戦後の内閣としては、麻生内閣のこの対応は、「たいへん良くできました」の、まさに花マルものじゃないかと思います。
そしてそのことを日本のメディアはまったく評価も報道もしないが、なんと中国が高く評価し報道に結び付けている。
また今回の発射によって、日本国内でも、防衛に対する意識が着実に高まってきているようにも思えますし、これはとっても良いことだと思います。
ちなみに北は7日、朴徳勲・国連次席大使が記者団に対し「ロケットの発射について安保理がもし何らかの対応を取れば、北朝鮮はそれを主権の侵害とみなす」と強調し、「次の選択は我々にある」、「北朝鮮は必要かつ強硬な措置を取る」と語っっています。
■関連記事:安保理がロケット発射をとがめるなら「強力な対抗措置」=北朝鮮 時事通信社
http://news.livedoor.com/article/detail/4100570/
危険はまだ去ったわけではないのです。
憲法改正や、自衛隊の正規軍化には、まだまだ大きな壁がいくつもあろうかと思いますが、明治維新や、戦前戦後のように、変わるときには一瞬にして変わることができるのが日本の凄味でもあります。
そういえば、豊臣成長戦略治世が、徳川超地味しみったれ(笑)治世に変わったのも一瞬でした。
これを機会に、国内での自国防衛論議が一層高まることを期待します。
そういえば、韓国メディアが、「米メディアが“日本海”を一斉使用…消えた東海』と報じたそうです。
■関連記事:『日本も、米国のマスコミも“日本海”…消えた東海』と韓国メディア
http://news.livedoor.com/article/detail/4100331/
記事によれば、海外のマスコミで東海と記述したメディアは中国の新華社通信と国内発行英字紙、コリアタイムズだけだったのだそうで、CNNやニューヨークタイムズでは、“日本海”と表記したといいます。
あのね、日米だけじゃないんです。EUを含む世界中が“日本海”と表記しているのです(笑)


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