北朝鮮が「人工衛星」打ち上げを名目に長距離弾道ミサイルの発射準備を進めています。
政府は導入済みのミサイル防衛(MD)による迎撃を強く示唆するとともに、ミサイルが発射あれた場合には、断固として国連安保理で北朝鮮制裁決議の採択を目指すとしています。
しかし、本土防衛を念頭に整備された現行システムで日本上空をはるかに飛び越えていく長距離弾道ミサイルを撃ち落とすことができるのか?・・・
衛星・AWACその他すべての迎撃システムが完璧に制御できて、落とせる確率は60%。
わずか数分のうちに飛来するミサイルに対し、日本の防衛は自衛隊法第82条の2項に基づき、防衛大臣が内閣総理大臣の承認を得て、指揮官に対処権限を委任する仕組みです。
まず、総理の承認がなければミサイル防衛は機能しない。
「有事」法制として、総理が迎撃を承認するためには、閣議決定が必要だけれど、北朝鮮から発射されてわずか10分で日本に着弾するミサイルに対し、発射後、閣僚を集めて閣議を開いて、対策を決定するなんてが、そんな時間的余裕はありません。
そこで政府は「有事」ではなく「日本領土への危険除去」として法制上は、警察権の範囲内で対処することを想定しているといいます。
そうなると、警察権の範囲で行われるため日本の領土、領海に落下しなければ撃墜できないという制約が課せられることになる。
つまり、日本の領空を飛び越えて、太平洋上に落下するミサイルに対しては、日本は迎撃できない。
発射されたミサイルが太平洋上に落下するのか、日本に落下するのか、それをわずか数十秒の間に見極めて、迎撃するか、放置するかを見定める。
しかし、太平洋上に落下が予測されたミサイルが、日本国内に着弾しないという保証はどこにもない。
日本着弾として政府が迎撃を決断した場合は、日本海に展開させたイージス艦の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)が大気圏外で撃墜を行い、失敗すれば地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が着弾前に迎撃することになるけれど・・・・
SM3で日本全土をカバーするためには海上自衛隊が保有する2隻のSM3搭載イージス艦が必要なのに、1隻は3月中旬までドック入りしていて、現時点で必要な配備はできていないし、配備の指示もまだです。。
さらに防衛手順を有効にするためには空域をクリアにする必要もあるし、パトリオットミサイルの運用に必要な電波管制も必要となる。
本来、ミサイルの経路予測にかかわらず、日本周辺での落下を想定して危機管理体制をとることは国の安全保障上、当然のことです。
日本を目指して発射された北朝鮮のミサイルに対し、日本のサヨクの誇るHANASHIAUZOは、日本を守ることについて、はっきり言ってなんの役にもたたない。
さらにわけのわからないのが、北朝鮮が主張する衛星発射を真に受けて、弾道ミサイル計画に関するすべての活動の阻止に対し、宇宙の平和利用はどの国も保有する権利だから、弾道ミサイル実験を否定することは、日本の宇宙開発ロケットも否定することになると、おおまじめで議論するアホ(わるいけど、あえて“アホ”と言わせていただきます。言葉が悪くてすみません)もいること。平和ボケもここまでくると、もはや精神病、異常者の範疇です。
http://cgi.2chan.net/n/src/1236688324215.jpg
というよりも、ここまでくると、もはやある種の政治的謀略性まで感じざるを得ない。
またこの件に関し、政権与党を目指すという民主党から、何の声も聞こえてこない。
国家と国民の安全を守ることは、国事の最優先課題です。
そして現実に、北朝鮮がミサイルを発射しようとしている今、これについて何のステートメントも発表できないというのでは、その政党に政権を摂る資格はない。
麻生総理はこの件について、13日、内閣記者会のインタビューに答えて、「他国の上を通過して弾道ミサイルの実験をした国なんかない。あいさつもなく日本の上を通過するような話は、とてもじゃないけど認めることはない」と述べています。
けだし、当然です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090313-00000187-jij-pol
述べるだけではなく、現実の障害となっている、長年の左翼の圧力によって構築された自衛隊への様々な縛り法制を凌駕し、わが国の安全をしっかりと守ってもらいたいと思います。
本来であれば、ミサイル防衛というのは、当該国がミサイルの発射準備を進めている段階で、外交的にこれを牽制するだけじゃなく、万一それ以上ミサイルを発射準備を進めるならば、相応の先制攻撃を行うという国家としての強い姿勢が求められるものです。
必要があれば、事前に発射施設を破壊する工作活動も厭わない。
そうでなくては、国土防衛なんてできないのです。
なにせ、発射されるミサイルには、核が搭載されている可能性もある。
冒頭記したように、迎撃できる確率はわずか60%です。
もし、その核を搭載したミサイルが、日本の大都市に撃ち込まれたら、いったいどれだけの被害がでるか。
それを考えれば、ミサイルを飛ばしたら、HANASHIAUZOでは、話にならない。
北朝鮮のミサイルに対し、発射後の対策が防衛出動にあたるか、警察行動にあたるかなどと、どこかの国の昔の貴族階級(ヤンバン)のような、空理空論はどうでもいいのです。
麻生内閣には、国家の役割として、断固としてこの危機に対処し、必要な対策を講じてもらいたいと強く希望します。
また、これにあわせて将来への布石として、日本の防衛問題について、国家として当然持つべき必要な軍事力とその軍事力行使について、きちんとした体制を築いていってもらいたいと思います。

日本のミサイル防衛


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