記者団を前に小沢民主党代表の発言・・・・
<記事引用>--------------------------------------
(24日、奈良県香芝市で記者団に)
ただ米国の言う通り唯々諾々と従っていくということでなく、私たちもきちんとした世界戦略を持ち、どういう役割を果たしていくか。
少なくとも日本に関係する事柄は、もっと日本自身が役割を分担すべきだ。
そうすれば米国の役割は減る。
この時代に前線に部隊を置いておく意味はあまりない。
軍事戦略的に(米海軍)第7艦隊が今いるから、それで米国の極東におけるプレゼンス(存在)は十分だ。
あとは日本が極東での役割をしっかり担っていくことで話がつくと思っている。
(25日、大阪市で記者団に)
(米空軍は)いらないと言っているのではなく、日本もきちんとグローバル戦略を米国と話し合って役割分担し、その責任を今まで以上に果たしていかなければいけないという意味で言っている。
日本も米国におんぶに抱っこになっているから。
自分たちのことは自分たちでやるという決意を持てば、米軍が出動部隊を日本に置いておく必要はない。
ただ、どうしても東南アジアは不安定要因が大きいので、米国のプレゼンスは必要だ。
おおむね第7艦隊の存在。
あとは日本の安全保障、防衛に関連することは日本が、自分のことなんだから果たしていく、そういうことだ。
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与野党から批判の相次ぐ小沢発言ですが、言っている内容はそれなりにもっともなことです。
米国に軍事面を完全におんぶに抱っこしてもらっている現状を一歩前進させ、わが国の安全保障は、わが国で守る。そういう決意を日本は持たなければならない、という主張に聞こえます。
もしこの発言が、政府自民党幹事長としての小沢発言であったのなら、たいへんうれしい。
しかし、残念なことに野党民主党の代表としての小沢発言となると、かなりハテナマークを付けて聞かなければならないことになります。
具体的には、
(1) 発言に民主党内、ならびに提携野党各党との調整がまったくなされていない。
社民党や、民主党左派との意見調整はどうなっているのか。もしそうした意見調整がなされていないのなら、この発言は党内外から批判をあびるだけのものにしかならない。
(2) 日本の安全を守るには、海軍である第7艦隊だけでは抑止機能の一部しか果たせない。在日米軍は、海兵隊と空軍があるから、安全管理が強固になっている。もし、出ていった米軍の肩代わりを日本がするのであれば、再軍備を意味し、憲法改正が必要となる。
憲法改正を改正し、日本がちゃんとした軍備を保有することには、ねずきちは大賛成ですが、そういったことを踏まえずに、一足飛びに在日米軍を再編し、横須賀の第七艦隊だけにするという議論は、これは暴論にしかなりません。
(3) さらに、民主党の鳩山由紀夫幹事長が東京都内で記者団に語ったことも気になります。
その内容は、
「(小沢発言は)極東における脅威は増大していないことに起因している。つまり、日本の軍備増強という発想ではない」と語っている。
同時に鳩山氏は、「将来ミサイル防衛網などをしっかり作れば、米国に頼らなくとも専守防衛の中で日本の安全を保てる」などという持論も展開している。
この鳩山氏の論などは、まさに論外の暴論としかいいようのないもので、完璧なミサイル防衛網を作ったとしても、それを機能させるのに必要な国内法の整備がなければ、(今回のソマリア沖への自衛隊派遣問題に明らかなように)、せっかくのミサイル防衛網自体が、はりこの虎にしかならない。
加えて、もし、法的にも有効に使用できる完璧なミサイル防衛網ができたとして、もし、他国が竹島を占領したように、対馬を軍事制圧して占領したり、日本の大都市への軍事進攻をしてきた場合、どう日本は対応するのか。
軍事問題というものは、ミサイルへの対処だけできれば、それで充分などというのは、頭のどうかしている人間の発言にしか聞こえません。
そういう点などから、小沢発言をもう一度読むと、小沢氏は、かねてより、日本の安全保障は(米軍になんでもかんでも委ねるのではなく)日本で守るべきという持論であるとはいうものの、どうも、党の選挙資金の問題から、中韓側のいいなりになり、ただ単に、米軍の沖縄基地を撤退させ、さらに空軍力を抹殺しようとする暴論としか聞こえないものとなります。
沖縄米軍基地がなくなり、米軍が横須賀の第七艦隊だけになった場合、いちばん喜ぶのは、中国です。
これで堂々と、尖閣諸島海域の石油資源を、日本領海を侵犯して悠々と盗掘できる。
日本は資源のない国なのです。その日本にとって、ていうか、日本人にとって、日本の領土内で採掘できる石油や天然ガスといった資源がどれだけ必要なものか。
もしかしたら、東シナ海に眠る天然資源は、今世紀最後かつ最大の天然資源なのかもしれないのです。もしかしたら日本はいきなり資源大国になっちゃうかもしれない(カナ?)くらいのポテンシャリティを持った資源です。
米国が、自国経済の立て直しのために、海外に派遣している軍備の見直しを行い、軍事費を大幅に削減する可能性は、なし、とはいえません。
そうなったとき、日本は、まさに独自の立場で日本の軍事的安全を守らなければならなくなる。
であればこそ、憲法を改正し、自衛隊を日本軍として認め、国防予算を現行の10倍に膨らめ(ものすごい景気刺激策になる)、自国と東亜の安全は、日本が守る、くらいの状態を、米国とも十分な調整のうえで、なんとしても実現していかなければならない。
そうしたことからねずきちは、どうも、今回の小沢発言を、キナクサイと感じるのです。
ところで、国防問題というと、田母神氏です。
その田母神氏について、こんなニュースが飛び込んできました。
田母神氏に与野党から出馬オファー(スポーツ報知)
http://news.livedoor.com/article/detail/4037070/
田母神氏に、自民党、民主党両党から、出馬要請が来ているとか。
人をさんざん叩いておいて、どうやら田母神氏に国民的人気があるとみるや、今度は出馬要請。。。
この国の能天気さには、ほとほと愛想がつきますね^^;

小沢の外交・防衛政策は?

下の動画は、テレビ番組ですが、米よりも中国との関係を強化しようとする民主党の姿がありありと描かれています。
とりわけ、中国の代表が「日本での民主党政権になんの不安もない」と述べている。
終わりのほうで、民主党の山岡氏が、「世界はもう武力で抑え込もうなんて無理なんですよ」としたり顔でしゃべっていますが、そうして仲良くしようとしている中国が、武力行使によって世界中に火種をまきちらしている張本人であることを、多くの日本人は知っています。そもそも山岡さん、中国がそんなによい国なの? 軍事介入・盗掘・公害・奇形児、共産党幹部以外は人としてすら認められない。あなたは日本をいったいどういう国にしようといているのですか?と言いたくなります。


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