somaria

ご存知の通り、ソマリアってところは、18年前に政府が倒れてなくなり、銃を持った者が威張る、奪うという、まさに“無法地帯”と化しているところなんですね。300万人が殺害されているともいわれている。
そのソマリアで、機関銃や小型ミサイルで武装した海賊が、付近を航海する各国の貨物船を無差別に襲い、貨物は奪うわ、金品は奪うわ、身柄を拘束して身代金は請求するわ。無法の限りを尽くしている。
■関連記事 ソマリアへの自衛艦派遣
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-341.html
で、ソマリアの治安回復もさりながら、直接的な被害の出ている武装海賊に対しては、国連で、海上航行の安全の確保のために、全会一致で「海族退治をしよう!!」って決議された。
当然、日本も、国連参加国の一員として、応分の負担はしなくちゃならない。
非常に特殊な戦後型日本の、国内だけしか通用しない平和ボケ思考と異なり、ギリシャの城砦国家以来、世界の普通の感覚は、「市民権というものは自国という共同体を一緒に守る意思のある者に与えられる」
国連も同じことです。世界の秩序と安定のために国連という共同体で、正義を一緒に守る意思のある国家でなければ、国連の一員とは言えない。それが世界の標準的な考え方です。
当然日本も、海族退治への参加を求められる。
参加しなければ、世界という共同体の一員と看做されず、そういう国は貿易面でも、軍事面でも、民間を含めて、今後いっさい、お付き合いを禁止願う・・・となってしまいます。
そりゃぁそうでしょう。町内会でみんなでドブさらいしようってときに、「ウチは汚いものには触りたくございませんの」なんて言って、一軒だけドブさらいしなかったら、その家は町内で村八分なにる。
日本は、資源も食料もない国で、世界中から・・・マグロだって、アフリカの先まで行って買っている・・・資源や食糧を買っている。ましてソマリア沖は、我が国にとっても生命線である石油の運搬航路です。貨物船やタンカーの安全を守るための国連参加国としての義務を遂行しなければ、それこそ世界から村八分になる。
とりわけ、ソマリア沖というのは、EU諸国にとっては重要航路であり、被害も深刻なのです。
日本は、これをスルーするわけにいかない。
この件について、23日、民主党の鳩山由紀夫幹事長が、
「野党3党で統一見解をまとめます」
なんて調子のいいこと言っていたので、(* ̄ρ ̄)”ほほぅ…と思っていたら、25日、案の定、
「民主『海賊対策』視界不良 他の野党に配慮、方針打ち出せず「アキレス腱」露呈 産経新聞
という記事が出ました。
<記事引用>---------------------------------------
アフリカ・ソマリア沖の海賊対策として海上自衛隊の護衛艦を派遣する政府方針への民主党のスタンスが定まらない。
党内の意見集約ができていないことに加え、政権交代時の連立相手と想定している社民党、国民新党が自衛艦派遣に強く反対しているためだ。
安全保障論議は、かねてから民主党のアキレス腱(けん)と呼ばれてきたが、海賊対策で、また一つその危うさが露呈した形だ。(原川貴郎)
自民、公明両党が自衛隊法の海上警備行動による自衛艦のソマリア沖派遣を正式了承したことを受け、麻生太郎首相は近く、浜田靖一防衛相に派遣準備を指示する。
防衛相は月内に海自に準備指示を出し、3月には護衛艦が派遣される見通しとなっている。
これに対し、野党では共産党に加え、社民、国民新の両党が「一義的には海上保安庁で対応すべきだ」などと反発している。
23日には両党の幹事長が、民主党の鳩山由紀夫幹事長に「反対」で共同歩調をとるよう求めた。鳩山氏は野党共闘を重視し、「できる限り一致していけるように努力していきたい」と応じた。
だが、鳩山氏の言葉をそのまま実現するのは容易ではない。民主党は保守系からリベラル派まで幅広い意見を抱えており、公式見解をまとめようとしても意見調整が難しいからだ。
皮肉なことに、自衛艦派遣問題の発火点となったのは、民主党議員の国会での質問だった。
昨年10月17日の衆院テロ防止特別委員会で民主党の長島昭久氏は、
「海上保安庁の巡視艇がソマリア沖の海賊対策に当たるのは困難」との趣旨の答弁を政府から引き出したうえで、
「自衛隊艦艇のエスコート(護衛)は海賊対策にかなり効果がある」と提案したのだ。
首相は「こういったご提案をいただけるのは、ものすごくいいことだ」と両手を挙げて歓迎した。
ところが民主党内ではその後、海賊対策論議は遅々として進まず、政府・与党の対応を遠くから眺めているだけの状況だ。
長島氏のアイデアも党内議論にはならず、鳩山氏は23日の記者会見で「なぜ海上保安庁じゃだめなのか、なぜ自衛隊なのかというところが、判然としていない」と長島質問を否定するかのような姿勢もみせた。
党内の幹部の一部は、海賊問題に関心すらない。
昨年中のソマリア沖の海賊事件は100件を超え、23人の乗組員が乗った日本郵船の大型原油タンカー「高山」が小型不審船から発砲を受け被弾した事件も含め日本関係船舶関連では3件の海賊事件があった。
ところが、民主党の平田健二参院幹事長は20日の記者会見でこんな驚くべき発言をしてみせた。
「海賊というのは漫画で見たことはあるが、イメージがわかない。ソマリア沖で、日本の船舶が海賊から襲撃を受けて被害を受けたということがあったのか」
同党の安全保障政策の不安な一面を、浮き彫りにしているといえそうだ。
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聞いて呆れるとはこのことだと思うのですが・・・・
こういう政党が、選挙後、日本の政権を担う??
日本がとるにたらない後進国ならいざしらず、G7にも参加するような世界の大国と看做される世界情勢の中で、現実に船舶が襲われ、人質がとられ、殺人が行われているという世界の情勢の中で、
海賊は漫画ですか?!
これって、麻生総理の漢字の読み間違えや、中山元国交大臣の「失言」などよりも、よっぽど、問題発言だと思うのですが・・・・
【111億円】2/3 ソマリア海賊荒稼ぎ

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