
20日の参院予算委員会の質問で、民主党の石井一副代表が麻生太郎首相に「漢字テスト」をしました。
石井氏の漢字テストの趣旨は、おそらく
(1) 麻生総理の演説はゴーストライターの手によるものである。
(2) そのライターの書いた文すら麻生総理はまともに読めない。
(3) 漢字まともに読めないような総理にこの国の政治を委ねていいのか。
といった趣旨ではなかろうかと思います。
ところが、この石井氏の質問の直後から、石井氏の事務所や民主党に苦情が相次いだとか。
「経済が大変なときに税金を使って何をやっている」
「何の目的があるのか」
「国会でまともなことを話しなさい」
「国会をバラエティー番組にしたいのか」といった批判。
「そんなことで政権がとれるか」と厳しい注文等々。。。
■関連記事=民主・石井氏らに批判殺到 首相への「漢字テスト」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090121/stt0901212304012-n1.htm
いやはや石井氏には悪いけど、これは批判の声が出てあたりまえです。
昨日、自民党の森喜朗元氏が都内で講演し、「未曽有(みぞう)であろうが、『みぞうゆう』であろうが、人の揚げ足をとるのが日本のマスコミの悪いところだ」と述べたそうですが、ボクもまったく同意見です。
■関連記事=「揚げ足取りが日本のマスコミの悪いところ」森元首相が批判
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/aso_cabinet/?1232541844
悪いけど、漢字テストで国政ができるなら、首相のみならず、政党も国会議員もいらない。
すくなくとも麻生総理は、就任直後から諸外国との調整に奔走してくれた。
おかげで、この世界的経済の難局で世界各国が自国保護主義に傾く中にあって、日本の企業や日本の製品がパッシングにあったり、不買運動が起きたりといった事態を防いでくれている。
緊急経済対策にしても、とにかく「早く」やらなければならない一次補正や二次補正(やる気がないから補正なんてしなくたっていいものです)で、しっかりと緊急対策を施し、総理外遊中に最大野党の民主党が審議を拒否すると、帰国後即時、公開党首会談を実施。審議に参加すらしなかった民主党を、無理やり審議に参加させ、見事、(時間はかかったけれど)、一次補正を実現。
二次補正も、なんだかんだ言って、月内には通過の見通しとなっています。
メディアは支持率低迷なんていっているけれど、実際には、意外と庶民の間で麻生さんの人気は高いのではないか?
メディアについていえば、ナポレオンの話を思い出します。
ナポレオンが挙兵したとき、各メディアは、一斉に謀反人が軍を起こしたと一斉に批判した。
ところがナポレオンがパリに近付くにつれ、ナポレオン賛美の声が沸き起こり、ついにはヨーロッパ中が、ナポレオンを讃嘆するようになった。
ベートーベンの英雄なんかも、時のナポレオンを歌い上げた名曲です。
まぁ、麻生さんをナポレオンになぞらえるのには、抵抗感がある方もおいでかもしれませんが、
先日の管代表代行の、2008年度二次補正の予算審議で、滔々と2009年度の予算案をまくしたてた件といい、今回の石井一氏の漢字テストといい、いささか、民主党さん、はしゃぎすぎなのではないかと思います。
困難なときというのは、誰にでもあるものです。
ねずきちは、子どものころ親父から、
「人間、ものすごくたいへんになってどうにもならんときもある。そんなときはいっぺんにあれもこれも起って、見動きがつかんくなるもんだ。そういうときは、いいか、あせらず一歩一歩着実に片づけていくもんだ」と教わりました。
いまのこの難局の中で、芸能お笑いメディアの尻馬に乗って、ただやみくもに自民はバカだ、麻生総理はアホだと騒ぎ立てたって、物事は何の解決もしない。
大切なことは、眼の前でできることを、一歩一歩確実に仕上げていくことです。
官僚支配がどうの、天下りがどうの、将来の年金がどうのと、問題は山積みですが、目下の喫緊の課題は、経済対策。
意見は与野党ともにいろいろあろうかと思います。
しかし、国難のときは、それなりに一致団結して難局を乗り切る。
そうした覚悟と信念が、多くの人に求められているのだと思います。
年頭、陛下のお言葉は、
≪国民の英知を結集≫し、
≪人々の絆を大切に≫し、
≪お互いに助け合う≫ことによって、
≪難局を乗り切りなさい≫
というものでした。
そして昨日のオバマ氏就任演説も、
「勤勉や正直、勇気や公平、寛容と好奇心、忠誠と愛国心をもって、団結し、前に進もう!」
というものでした。
勤勉
正直
勇気
公平
寛容
忠誠
愛国心
日本のサヨク勢力の皆様がもっとも嫌う言葉です。
しかし、日本が、日本人が、自由を謳歌し、国民ひとりひとりが安全で豊かな暮らしを実現し、日本人として、夢や希望のある未来を実現したいのなら・・・
この7つの言葉は、日本人が根底に保ち続けなければならない言葉であろうとも思います。
すくなくとも、ミゾウか、ミゾユウかなんてことよりも、よっぽど大切なことではないかと思います。
石井氏の話は、落語やお笑いとしてならめちゃ面白い。しかし国政は「お笑い」では済まない。暗いおじさん達の予算審議の中での一服の清涼剤としてならその価値を認めるけれど、やはり、こんな非礼はすべきでないです。
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