I.N.Gどこの国かというと、台湾のことです。日本が清から台湾の割譲を受けたのが1895年。当時の台湾は、多くの部族に分断された地域で、紛争が絶えず衛生環境も悪く、コレラ、赤痢、チフス、ジフテリアなどが風土病となっている島だったといいます。
日本は割譲を受けて日本領とした台湾を、日本の国の一部と考え、数多くの学校や病院を設置。街をきれいにし衛生環境を整え、上下水道を整備し、台湾を統一しました。
当時生まれ育った多くの台湾の人々は、自分たちは日本人であると考え、私たち日本人も、台湾を日本の一部と考えていました。
国家っていうのはおもしろいものですね。
江戸時代までは、藩が国家であり、日本は藩という名前の国家の集合体でした。
当時の北海道は、蝦夷地と呼ばれ、アイヌ民族が暮らす地域でしたし、当然言語も異なっていた。
沖縄も、琉球民族の住む土地であり、日本語に近いけど異なる言語が話されていた。
時代をもっとさかのぼれば、関東から東北にかけての地域には日本王朝があり、関西の大和朝廷と対立していたなんて説もあります。
ようするに国境とか国家なんてのは、地球が生まれたときから線が引いてあったわけでもなんでもなくて、一定の文化を共有する人々の集合体でしかない。
さて台湾ですが、日本の一部となり、四国地方・九州地方・沖縄地方などと同じ日本の一部となった台湾は、教育レベルも高く、街があたらしい分、本土よりも街は清潔で道も広く、人々は文化教育水準の高い、自由な言論のもと、平和に暮らしていました。
第二次世界大戦では、台湾出身の日本兵はめちゃめちゃ強く「またも負けたか○連隊」と呼ばれた関○地方の兵士とは比較にならない勇猛さを誇り、優秀な飛行兵なども数多く輩出しています。
こうして台湾割譲から50年かけて統一国家となった台湾は、日本の一部として、部族の対立もなくなり、東洋一とうたわれる衛生的で文化教育水準の高い地域となった。
ところが日本が戦争に負けると、そこに毛沢東ひきいる中国共産党に追われた中国国民党の蒋介石が雪崩を打って台湾に侵入します。当時の中国国民党の兵士たちは、相当の蒋介石自身が嘆いているように教育がなく、ほとんどやくざ同然の武力集団だった。
当時台湾では水道が普及しいつでも蛇口を捻ると水が出ましたが、それを見た国民党の兵士が蛇口を手に入れて、壁に穴をあけて取り付けて栓をひねったところ、水が出ないといって怒ったという笑い話もあります。
こうして台湾は、一夜にして中国国民党の支配下におち、大陸から来た国民党は台湾人に対し「日本の教育を受けたやつは奴隷教育を受けたのだ」と台湾人を罵ります。
それに対し高い教育と自由な言論で育った台湾人は、
「大きなお世話だ。俺たちが好んで受けたわけではない。俺たち台湾人に相談もなく下関条約で日本に売り渡したのは誰だ」と言い返します。
それでも、一定の混乱期のあと、高い教育を受けた台湾の人々は、国民党政権と融和し、戦後の台湾を日本と同様、質の高い工業国家として、独立した清潔な暮らしのできる国家を形成します。戦後国民党政府によって破壊された文化を、戦後60年かけて、台湾は、ようやく復活させた。それがいまの台湾(中華民国)です。
ところが、この台湾に政変がおこります。中国本土の出身で中国共産党の純粋なスパイである馬英九氏が、今年3月、台湾の総統に選ばれたのです。
豊富な中国資金と、たくみなメディア戦略で台湾国民を安心させて当選した馬英九総統は、総統になるとすぐに中国との親和政策を次々と打ち出します。
その結果、文化交流事業も数々打ち出され、台湾の歌手や芸能人が中国公演を実施。反対に中国からも数多くの芸能人が来台します。
そして事件が起こりました。
9月に中国で公演を行った、台湾出身のI.N.Gという3人組の女の子のボーカルグループが、台湾のテレビ番組に出演。中国で講演した時の感想を聞かれて、
「私たちって中国ですっごい人気なのよ」
「だけど中国のファンはとっても凶暴」
さらに、
「トイレの床を拭いたモップで、ステージの上を拭くのよ」と、衛生観念が低いことを指摘。食生活の習慣について、
「それに犬肉や鹿肉、ロバ肉まで高級食材として売ってるんだから」などとと語りました。おそらく彼女たちは、単に自分たちが見たもの感じたものをそのまま正直になんの飾りもなく放送で語ったものと思われます。
ところが、放送後まもなくこの番組がインターネットの動画サイトに流出。これを見た中国の一部ネットユーザーらが、
「我々を侮辱している」と激怒。
I.N.Gの公式ファンサイトには同サイト封鎖と彼女たちの解散を求める書き込みが殺到。
また各サイトの電子掲示板には彼女たちを激しく攻撃するコメントが相次ぐという事態が起こりました。
そして、11月にはいって、彼女たちは正式にお詫びのコメントを発表。しかし、おそらく彼女たちは解散に追い込まれるだろうとのことです。
そしてその翌週、台湾の前総統の陳水扁氏が、横領・資金洗浄の疑いで逮捕されました。わざわざ元総裁の陳氏に
手錠をかけ、その惨めな姿を台湾国民のまえにさらしました。
中国と台湾が別々の国ではなく、台湾を中国の一部とする国家の融合化を図ろうとする
馬総統にとって、独立国家台湾、言論の自由と高い教育水準を持つ自由主義国台湾を標榜する陳前総統は、ジャマな存在だったのです。
また、これから中国の属国となろうとするときに、実は中国は衛生環境が悪く、文化水準も低く、国民のレベルが低いということを、素直な眼で見て、素直に語る正直者の芸能人の女の子がいたら、じゃまだったのです。
中国は、誇り高い歴史と、多くの人口を抱えた大国です。人口が多い分、良くも悪くもいろいろな人がいて当然だとも思います。
ボクも中国人の方で、ほんとうに人格的にも教育レベルも高い水準の素晴らし人をたくさん知っています。
しかし、問題は、よい人がいる、悪い人がいるというレベルの問題ではないように思います。
考えてみてください。ふつうに授業が行われている、平凡な学校に、いきなり全校生徒の10倍の生徒を持つ、進学なんて関係ねえ!という暴力学校の生徒がどかどかと入り込んできたらどうなるか。
日本の良さ、素晴らしさというのは、いろいろなことがあると思いますが、ボクが日本のどこが好きかと聞かれたら、いのいちばんに、「なんでも言える国」であることを挙げます。個人が自由に発言できる。
会社にいて、飲み会で上司の悪口を言える(笑)、社長の悪口を言える(爆笑)。でも、悪口を言ったからといって、それが問題発言とか言われたり、社内で轟々とした非難を浴びることもない。その分、やることやって成果をあげたら、逆にアイツは見どころがある!なんて褒められたりもする。互いの信頼が第一とされる。日本て、おバカな国だけど、それなりにいいとこもいっぱいある。
六本木の繁華街を、女の子が露出の多い服を着てへいきで一人歩きできる国。
露出の多い服装の是非は別として、それだけ平和で暴力のない、良い国だと思うのです。
航空自衛隊の田母神氏が、日本を信頼できる良い国だと論文に書いて発表したら、問題発言だと騒ぐ政治家がいる。
12日に中国から輸入されようとした覚せい剤330キロが北九州で摘発されました。
ニュースではインドネシア人の船員らが逮捕と報道されましたが、その覚せい剤はウーロン茶の袋にはいった、明らかに中国製品。しかも、この手引きをした主犯格の男は、日本人名を持つ中国人からの帰化人です。
国籍法の改正により、父親の「認知」だけで、外国人が日本国籍をとれることになろうとしている。最高裁で違憲とされた以上、改正自体には賛成ですが、虚偽の申告によって日本国籍を取得する悪いヤカラが、絶対に現れる危険があることを考えたら、すくなくとも、DNA鑑定や、虚偽申告時の罰則強化はあたりまえなのに、中国や韓国の国籍との二重国籍すら認めようとする売国政治屋もいる。
なにを言っても自由ですが、私たち庶民の暮らしの平穏が保たれる国家であってほしい。
田母神氏を批判する人は、自分が自由に批判発言をさせてもらっている分、田母神氏が
自由な発言をすることを制約しないでほしい。
麻薬を日本に持ち込むような不届きな輩は、帰化を抹消して、二度と日本に入れないでほしい。
日本人である以上、日本人としてのルールをきちんと守る人であってほしい。
冒頭の台湾の例にあきらかなように、破壊は一瞬です。
そして運よく再興できても、それには半世紀という長い年月がかかる。
とりとめのない話になってしまいましたが、見たもの聞いたもの学んだものを、正直に話したら、駆逐される・・・・日本は、そんな国になってもらいたくないです。
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